お笑いの世界から飛び出し、別のジャンルで名を上げている人は大勢います。ビートたけしは、映画の監督や俳優で世界的評価を得ていますし、最近は小説家として「火花」の作者 又吉直樹が有名です。
最近注目されているのが、絵本作家のキングコングの西野亮廣さん。以前から3冊の絵本を出版していましたが、これまではあまり注目を集めることはありませんでした。
16年10月に出版した絵本「えんとつ町のプペル」(幻冬舎・2000円)は、17年6月までに30万部を記録する大ヒットになっています。絵本がこんな短期間に、しかも高額で売れることは珍しいようです。
今回の出版に当たっては、これまで考えられなかった新たな手法を取り入れています。一つは、制作費用をまかなうためにクラウドファンディングを導入していること。
現在も、全国各地で「えんとつ町のプペル」の絵本展を開催していますが、その内容は各地のニーズに合せています。ワークショップがあったり、企業とのタイアップがあったり、その開催費用もクラウドファンディングを活用してます。
また、この作品作りの大きな影響を与えているのが、35人の制作チームによる、作品の仕上げや作品の展開方法を考えていることです。絵本というモノの販売から、絵本を通してのコトの販売を実現しています。
この絵本が完成するまでに、4年6カ月もかけている点も見逃せません。キングコングの西野さん自身、基本ストーリーと原画作りをしていますが、事業のしての展開やマーケティング、戦略の組み立てなど制作チームが関わっています。
これからの起業展開を考える上でも、この絵本「えんとつ町のプペル」制作チームの取り組みは参考になりそうです。効果的準備期間と支援してもらうチーム作りは、これからの起業の一つのモデルになります。
【ひと言】
既に考えつくされたと言われるビジネスの世界ですが、現在企業が思考しているのは他の業種の手法や考え方を、移行することで新たな発想を生む方法です。医療の世界では、お笑いの演芸やカラオケを導入して新たな治療法の一環とするなど、今後は色んな世界で活発に動き出しそうです。ビジネスにおいてもアイデア勝負ですから、積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 18位から 20位に下降しています。ここでクリックお願いします。 人気ブログランキングへ
