「起業に成功するための条件」と聞きますと、多くの人は業種や事業内容、ビジネスアイデアばかりに関心が向きます。成功や失敗は、アイデア次第なんて考える人もいます。
実際に開業しますと、お客さんが奇抜なアイデアに集まってくれるのは、精々2、3カ月までの話。ほとんど差別化できずに開業した人など、一月でお客さんが真新しさに集まることはなくなります。
起業する人の力量が問われる実際の事業が始まるのは、ここからの話ということになります。多くの起業家は、自分の能力不足や事前準備をしていなかったことに気付きます。
起業の成功失敗を決めるのは、一過性のアイデアなどよりも、起業家の日ごろの心がけや臨機応変に対応できる能力です。そのベースにあるのは、自分自身をどれだけ冷静に理解しているかです。
優れた経営者が社員の能力や力量を判断するとき、目安としているのが「どれだけ自分のことを認識しているか」 自分は何でもできると錯覚している人間ほど使いモノにならない人間はいないのは確かです。
これは起業においてもいえることで、起業では誰も錯覚を指摘してくれないだけに質が悪いと言えます。赤字垂れ流しの事業をしていても、いつまでもストップを言う人がいないので、自分を自分で追い詰めることになります。
起業する人には、モノゴトを常に振り返る習慣が必要です。また、自分で自分のための「マインドマップ」を作成することによって、自分を認識する手掛かりになります。
わたしが勧めているのは、何のためのマインドマップかあらかじめテーマを中心に据えます。そこから派生するカタチで、自分の直観ではどう思う、論理的に考えると、他人の考え、そこで自分はどう行動する?
これは、わたしが以前使っていた手法ですが、このようなカタチを独自に自分で考え、自分の行動スタイルを認識して自分を知ってください。起業する場合の最初の最初の一歩です。
【ひと言】
マインドマップは、一般には自己紹介を文章化するとき、バランスよく自分の知ってもらうためのツールとして利用されます。ただ、対外向けばかりでなく、自己認識のツールに使うところが今回のミソです。己を知ることは、中国古代兵法の昔から最重要であることは、現代においても変わりません。わたしは、ますます重要度が増していると思っています。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイ経営者のザーの中山おさひろです。
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