事業計画を立てる時に悩むのが、開業当初どのくらいの期間売上げゼロを予測するかです。どんなに事前PRをしても、お客さんに広く知れ渡り、安定した売上げを上げるまでには時間がかかります。
ところが、何の根拠もなしに開業1月目から、10万円とか20万円と平気で架空の売上げを見込む人がいます。当初は身内や知人ばかりで、本来の外部のお客さんは、数万円なんて数字も珍しくないです。
身内ばかりの売上げにいい気になっていると、時間が経たずに廃業に追い込まれます。将来を見据えて真剣に起業を考える人にとって、身内の売上げはないものと考える勇気をもつことです。
大半の起業の場合、開業当初はだいたいこのような厳しい状態です。そのため、最低でも3カ月は利益を計算しない。下手をすると6カ月も細々とした売上げになることがあります。
起業する人には、この最悪の覚悟が必要です。覚悟なしに起業しますと、大きな失敗を冒すことにもなります。開業のときに初期投資が多額で、店舗のテナント料も高いビジネスは、好条件で開業できる可能性が高いです。
反対に、ネットビジネスのように初期投資額の安いビジネスは、売上げが上がるまで時間がかかることが多いです。起業の初期投資額と開業当初の売上げには、相関関係があると思って間違いありません。
起業の目的は、継続的に事業を続けること。開業当初、難しい経営状態に陥らないため、初期投資の少ないビジネスにおいては、正式に開業する前から売上げを上げる仕組みを考え抜くことです。
小売りでも飲食でも、サービス業でも、最初から具体的に売上げの上がる状態にして、開業にこぎつけることが大事です。開業してから初めて、キメ細かい集客法を考えるようでは、一歩も二歩も遅れをとります。
できることなら事前に、利益の上がるビジネスなのか、集客の見込める出店場所かを、一人で判断することをしないで、専門の人にもチェックしてもらうことも大事です。
いきなりの起業で腰を据えて営業を頑張る時間もなく、資金不足のために早々に撤退ということでは、人生そう何度もない起業チャンスの芽を、自分の初歩的な失敗でつぶすことにもなります。
【ひと言】
ビジネスは積み重ねのスキルです。ある程度経験を積み重ねますと、「何故売れないか」、「この先どうなるか」といった視野が開けてきます。起業においては、その上にビジネスの新規性や特徴が必要になります。そのため、他の人とは同じことをしない頑な精神を持つことによって、起業成功の方向にビジネスを導くことができるようになります。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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