17年大相撲名古屋場所は、相撲史に残る最強の横綱とも言われる白鵬の優勝で終わりました。この白鵬に関して、既に知っている人もいると思いますが、面白いエピソードがあります。
今から17年前の2000年、15歳の少年だった白鵬は角界入りを目指す少年5人と一緒に来日し、所属する相撲部屋を探しました。当時は、モンゴルで身体の大きな若者が大挙して来日、力士を目指していた時代です。
横綱朝青龍が角界入りしたのが1999年で、日本相撲界をモンゴル相撲が席巻する土台となる時期に来日しています。ただ15歳の白鵬は身長175センチ、体重68キロと小柄で、関心を示す親方は誰もいませんでした。
本来なら、入門する部屋がないため一人だけ帰国することになるのですが、間に入った先輩力士の旭鷲山が部屋の親方を通し、宮城野部屋(現役名・竹葉山)に無理やり押し込んで力士になった経緯があります。
人の運命は判らないもの。一緒に来日し、いち早く将来を期待された5人は、一人も名を残すことなく角界から消えましたが、最も期待されなかった小さな白鵬だけが歴史に残る大横綱になりました。
結局、人間は現状の能力や人の受けよりも、将来に向けての「のびひろ」によって評価は決まるということ。企業経営者は、人を見る目によって会社を大きくすることも、現状のままで終わることにもなります。
また、経営者自身としても、その「のびひろ」がどの程度あるかによって、事業の将来を変えることにもなります。これを運と言うにはあまりにも軽すぎますし、常にこの結果が起こるとは限らないのが面白いところ。
【ひと言】
白鵬の場合、相撲に入門当時は確かに小さくちっぽけな少年ですが、父親はモンゴル相撲の横綱で、レスリングの銀メダリストでもあります。遺伝的に、格闘技に必要な柔らかな身体の筋肉をもち、強い闘争心の持ち主とも言われます。最も幸運だったのは、鳴かず飛ばずだった弱小部屋の親方のようです。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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