このところ連日、雨模様の涼しいと言うよりは寒い日が続いています。一年で最も暑いはずの8月が、それほど暑くはありません。逆に7月の方が暑かったような気がします。
知人とそんな話をしていたら、「これからは、真夏のイベントを7月に前倒しした方が天候には恵まれるのは?」と提案されました。昨年も8月後半の週末に予定していたイベントは中止にした記憶があります。
そこで、実際の気温はどうだったのか気象庁のデータを調べました。5年前の13年7月27.3度 8月29.2度、14年7月26.8度 8月27.7度、15年7月の26.2度 8月26.7度
16年7月25.4度 8月27.1度と、これまでは毎年確実に8月の方が7月よりも、データでは気温は高くなっています。やはり、8月は7月よりも暑い月です。
ただ今年は、7月27.3度に対し、8月26.3度で14日までは、7月の方が高く記録されています。例年通りですと、今月後半は気温が相当上がりそうです。わたしも知人も、感覚だけを頼りに判断して大きな誤りを犯すところでした。
これと似たようなことが、起業においてもよく起こります。2年前、新たに出店する候補の店舗2カ所を絞り込んで、どちらにするか最終判断をする時のことでした。
東京西部吉祥寺という繁華街の外れと、その隣の西荻という街のどちらにするか迷ったときのことです。周辺道路の通行量を調べることにしました。誰もが、吉祥寺の方が圧倒的と思っていましたが、現実はほとんど変わりません。
吉祥寺が若者中心なのに、西荻は年齢が高くその上賃料も安いですから、データを元にしたことで判断は変わりました。実際に出店してみて、事業計画に近い売上数字が出ています。
人間の感覚と実際のデータ、判断材料とするときどちらを優先するか悩みます。ただ、感覚は一時的な判断材料を元にしているのに対し、調査データは長い時間を掛けて判断することが可能なので、信頼度は高いと思います。
【ひと言】
初めて起業する人と、既に開業して経験値の高い経営者の人とでは、このような通行量調査のような取り組みでの真剣度がまるで違います。通行する人を見ながら、そこにどんな共通項があるか、開業したときどんなお客さんになってもらえるか、まなじりの真剣度には頭が下がります。開業はここから始まっているように思えてきます。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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