小売り販売を考える人にとって、店舗を構えずネット販売だけで開業するか、路面の実店舗で開業するか、起業の最初に直面する大きな問題です。初期投資額に大きな開きがありますし、集客方法もまったく違った展開になります。
日本通信販売協会の発表によりますと、16年度の通信販売は前年比6.6%増。総額は約7兆円弱、18年連続で前年を上回っていて、ネット販売、カタログ販売、テレビ通販など好調が続いています。
それなら、高い費用を支払って店舗を構えるよりは、ネット販売の方が売れるのではないかと考えがちです。気をつけないといけないのは、ネット販売の区分の中には、アマゾン、資生堂、パナソニックなど大手が並んでいること。
小企業であっても店舗を構えますと、お客さんや金融機関にそれなりの信頼が得られますが、ネットでの開業は相当売上げを上げないことには信頼を得るのが難しいです。
現在、通販が小売り全体に占める割合は約5%弱です。間もなく、百貨店のシェアを抜くと言われますが、コンビニの7.9%、スーパーの9.4%には未だ敵いません。
小売りの世界と言っても、自動車販売、家電量販店、ショッピングモール、デスカゥントストアーなど、マンモスともいえる業態が多くあります。ただ、将来的に通信販売のシェアは、10%程度まで拡大する可能性は高いです。
このようなデータを合わせて考ええますと、販売方法に関しては悩むことが多いです。現状では、ネット販売を開始して、上手く軌道に乗せることのできる人は年々少なくなっています。
店舗を構えている人は、経営が厳しいと言いながらふんばっている人が多いです。お客さんと接することのできる実店舗は、営業の軌道修正をこまめにできますが、ネットにはそれができない欠点があります。
出店においては安易な判断をしないで、時間を掛け長期的視野に立って判断する必要があります。特に小企業の開業では、データを正面からばかり見ないで裏側や横から見ることも大事です。
【ひと言】
実店舗のアパレルは大変な不況ですが、通販では好調な業種の一つです。また、リサイクルの衣料も好調です。日本経済のGDPでは、個人消費の伸びは1%に達していません。百貨店やスーパーの伸びはマイナスですから、通販の6.6%の伸びは今の日本では特筆ものです。そのため、多くの人が通販に向かいがちですが、一歩引いてみて考えることも必要です。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイ経営者のザーの中山おさひろです。
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