年末のこの時期は、仕事の打ち上げや忘年会など行われる機会が多く、体調を崩す人も増えます。健康管理が疎かになって、後々大病となるキッカケの原因が生まれるのもこの時期。
よく血管が詰まる動脈硬化は怖い病気とされています。食べ物に起因する血液濃度が高くなったり、運動不足や食べ物によって血管がボロボロになることからも発生します。
昨日、来年スタートのプロジェクトの打ち合わせで話題になったのが「人脈硬化」です。従事している仕事の内容にもよるのでしょうが、いつも同じメンバーばかりと会話していると発生する思考の硬化症です。
会話の前、後半をはしょっしまっても話は成り立つ、動脈硬化の血液と同じように、濃度の高い人間関係ばかりを続けると起こります。このような人が起業した場合、失敗する確率は高くなるという話になりました。
またこのような環境にいる人は、転職に対し消極的になる傾向があるという意見もでました。居心地のよさに安住していると、成長も進化も止まってしまう心配があります。
起業の場合、どこに焦点を当てて事業を展開するか、この焦点が重要になります。それは、お客さんの属性であったり、扱う商品やサービスであったり、出店する場所であったり、多数の焦点があります。
日ごろ、人脈硬化を起こしている人の場合、この多重な焦点の合わせ方が単純になります。そのために、「絶対」の言葉が多くなって、絶対失敗しないと思い込み勝ちです。
何もかも知っているつもりの振る舞いや、根拠の弱い自信過剰は警戒するとよいです。起業はそんなに単純なものではないですし、事業は息の長い持続性が求められます。
【ひと言】
ここ数年、情報や知識の入力時期と出力時期とが交互に入れ替わっています。特段意識をしているわけではないのですが、意識的に自分で設定した課題に取り組む時間を作らないと、頭の中がスカスカになるような気がしてきます。自信過剰になるほどビジネス知らずではありませんが、ある程度は自分の手法に自信を持っていないと、アドバイザーは務まらないような気がします。