18年に入ってから、安倍内閣には猛烈な向かいが風吹き荒れています。マスコミで話題になっている「森友問題」や「防衛省の日報問題」ばかりではありません。経済に関しても、これまでのアベノトリックが神通力がなくしました。
これまで自慢だった右肩上がりの株価が、2月初旬をピークに下がりはじめました。日銀による異次元の金融緩和もデメリットが顕著になり、銀行、生損保、クレジットなど軒並み経営が厳しくなっています。
20年前までは、歳をとり高齢になっても預金金利や生命保険の積立が生活費の足しになりました。今は、日銀のお蔭で高齢者の副収入分が、低金利に吸収され国の国債費の中に消えています。
中高年への逆風はこればかりではありません。年金の受給年齢は今後引き上げられそうですし、今後労働者人口の減少が進むと、年金の財源確保さえもが難しくなりそうです。
もし、今勤めている会社を60歳や65歳で退職した後、多くの人が健康年齢の終わる75歳以降までの10数年を生きることになります。現在の高齢者は、この期間の生き方が大きな問題になっています。
現代では、「老後の悠々自適」な生活など誰も口にしません。趣味や遊びだけでこの期間を生きるのは難しいです。一つには体力が落ち始めますし、もう一つは、収入が年金だけの生活では崖っぷちを歩くような生活だから。
今はデフレとは名ばかり、物価は徐々に上がり始めていますが、これが本格上昇すると高齢者でギブアップする人が多数でます。追い込まれる前に、今から何かしら収入を得ることは大事なのでは。
民泊は、そんな中高年向け事業の一つになるはずです。費用もあまりかけずに開業できます。ただ、事業経営の手法を身に着けて開業しないと、息の長いビジネスは期待できません。
【ひと言】
自分が高齢ということもありまして、民泊に限らず高齢の人の起業相談を受けることは多いです。この世代の人の傾向として、一度リタイアした後から再度就職なり起業を考える人と、継続的に仕事を続けてきた人の2つの流れがあります。一度リタイアした人が再度仕事に復帰するのは、想像以上に難しいです。できることなら、どんな仕事でも継続的に考えることです。