起業やビジネスにおいて、この先送りすることが失敗の原因となるケースが多いです。事業経験の少ない人には、この「先送り」をしたことが致命的な失敗になるケースもあります。
決して、公務員だけに限った話ではありません。サラリーマンでもやるべき仕事が多かったり、怠け心が起きたりして「先送り」を重ねると大きな失敗を犯します。
「先送り」するとこが多くなりますと、どうしても時間感覚がルーズになってしまいます。締め切り時間を設定していないため、そのうち暇な時に済まそうとする意識が起こって、ユルユルの時間管理になりがちです。
恐いのは、「先送り」を常態化させますと、何をやろうとしていたのか、その課題自体を忘れてしまうこと。仕事のキモとも言える部分を「先送り」してしまいますと、その仕事の目的さえすっかり忘れます。
そのため、「先送り」癖のついた人は、一つの仕事を最後まで完成させる当たり前のことができなくなります。最後は中途半端なカタチの仕事に新たな仕事が加わることで、前のは忘れることになります。
「先送り」をしないためには、新たな仕事をするときに、これまでの仕事を一つ中止にするといった、仕組みづくりをしておくことを考えておくことも有効です。
親の不幸が起こったり、自分が病気になったり、転職チャンスなど個人的な大事件が不意に訪れたときには、「先送り」ばかりしていることで何一つ成果を残せず、早く判断をしなかったことを後悔することになります。
【ひと言】
わたしの場合も、会社勤めをしていたときは「先送り」連続でした。チームでした仕事は何とかカタチになりましたが、一人での仕事はホント口ほどもない社員でした。自営で仕事をするようになって、「先送り」の習慣がいかに自分をダメにしているか身に染みるようになりました。「先送り」と自分の記憶力とを一度記録してみると、たいへんな損失をしていることに気づかされました。