起業することに躊躇している人の中には、自分の性格や今のビジネススキルでは、もし起業しても失敗する確率が高いと心配して、なかなか踏み切れない人が少なくありません。
今は、毎月確実に給料が貰える会社員生活なので、早朝から起きて開業準備をし、収入の不安定な起業家生活は難しいと考えます。仕事の全てを一人で切り盛りする、経営者の生活は考えられないと言います。
そのため、起業する前に自分を変えて起業に進みたいと考えながら、時間だけが過ぎていく経験者は少なくないです。会社員の発想だけで起業したなら、人に役立つとか、利益を高める、組織作りなどまったく考えられません。
心理学の世界には、個人の性格を変えるための方法論として4つあげられています。一つは、毎日の生活の時間配分を変えること。毎朝、7時に起きている人ならば、5時に起きることによって生活は変わります。
5時から7時までの2時間の余白ができますから、この時間に起業に関して書籍を読んだり、考えたりすることができます。夜寝る時間も早くなって、生活は一変します。
二つ目は、住む場所を変える。わたしも、都心から郊外に変わったことですっかり生活が変わりました。今住んでいる街は、夜8時になると開いている店もほとんどないので、寄り道することはありません。
三つ目は、付き合う人を変えること。職場などで、いつも同じ人とばかり話しをしていることが、人間として変われない大きな理由といっても間違いありません。
四つ目は、日々何気なく続けている習慣を変えることです。誰もが、無自覚的に毎日同じ生活を繰り返していますが、人間が変われない最大の理由はここにあると言われています。
毎日の生活を見直し、目的のために意味のないことはどんどん止め、起業にとって必要なことだけを取り入れることです。以前の自分と、今の自分との変化を最も感じるのは、日々の習慣を変えることによって気付きます。
自分を変えたいと思っても、1日や2日では変わることはできません。ただ、時間をかけて徐々に変えることで、習慣が変化すると同時に頭の考え方も変わりますから不思議です。
【ひと言】
日ごろの習慣やその人の常識とは、二十歳までに頭に染み付いた思い込みと言われています。起業とは関係なしに、どこかで習慣や常識の書き換えを行なわないと、歳を取るにしたがって想像以上に行きづらくなるのは確か。現代は変化が激しいですから、日ごろから思い込みを捨てる努力は、誰もが必要と思われます。