現在のあなたの生活は、今後継続的に続けることが可能ですか? 健康状態に不安があったり、勤めている会社の経営に問題があったり、多額の借金を抱えていることはありませんか。
今は、国連をはじめ世界の各国は、持続性のある世界の開発に向け舵を大きく切っています。開発投資にしても、一時的な多額の資金よりは安定して息の長い投資を求めています。
翻って日本社会を考えますと、税収60兆円程度のわが国は、毎年100兆円近い国家予算を組んで、好景気を維持しようと背伸びしています。歴史的長期の好景気のはずなのに、日銀は延々とゼロ金利を続けています。
このような無理な状態は、いつかは破たんの時がくると思ってよいのでは。エネルギー問題でも、原発再稼働を果たすためあれこれ方策を練っていますが、国内で溜まりに溜まった使用済み核燃料の処理が今のままでは、いつか溢れ出します。
国の財政やエネルギーの問題は日本の根幹に関わる問題です。いつまでも見て見ないフリをしていると、いつかは国民にその影響が降りかかってくる問題ですから、目先の好景気にはしゃいでいると痛い目に遭います。
日本人は、今から20年ほど前にバブル崩壊で嫌というほど痛い目に遭っているのに、再度似たような失敗を犯す危険性があります。30年で世代が変わるといいますが、新たな世代には以前の教訓が生かされていないようです。
スバル、神戸製鋼、三菱マテリアルなどのように、国の規定を無視して製造してきた長年の誤魔化しは、いつかはばれるものです。企業なら経営責任と大きな減益で済みますが、国の場合は延々と国民が負担することになります。
自分にとっての持続性可能性、少し仕組みを変えるだけで持続性の高まるものもあります。身の回りで持続性に疑いのあることは、一度よく考える必要があります。
【ひと言】
最近、「アジャイル」という言葉をよく聞くようになりました。英語で機敏なとか、はしっこいといった意味ですが、経営用語ではお客さんの要望に迅速に応えるため、開発チームが自律的に意思決定をし、創造的な発想ができ、自由闊達に活動ができることのようです。一人のリーダーに頼り切るチームとは大違いですが、同時にアジャイルマネージャーは人事権を持たないことも特徴です。