現在開催されているトリノオリンピックでは、日本人選手の目を覆うような不振が続き、表彰台に上がれる選手は、一人か二人と云った暗い見通しになってきた。
この不振の原因は、ウインタースポーツの盛んな北海道や長野、東北各県の景気の悪さに起因しているとする説がある。
長いことウインタースポーツのスポンサー役を果たしてきた、拓銀、雪印、三協精機など雪国の大手企業が軒並み経営不振で、拓銀などは97年の雪解けと一緒に、北の大地から消えたほどだ。
そのため、スキージャンプの出場選手を見ても、20歳の伊東大貴の上が33歳の葛西紀明、
35歳の岡部孝信、失格した原田雅彦に至っては37歳という、歪な年齢形成になったいる。
競技年齢として最も能力を発揮する、25歳から30歳までがすっぽりと抜け落ちてしまっている。これと同じことが、企業内の年齢構成にもしばしば見られる。
企業の論理では、収益が悪化すると若い社員を採用しないし、業績が上がるとドンドン採用する。これでは、トリノオリンピックの日本代表のように、よい成績が上げられないことは分かっているが、企業を運営するのが任期4年や6年の社長ではどうにもならない。
外国の選手は、いち早く企業のお抱え選手からクラブチームのメンバーへと、自分の足場を組み替えて数十年が経つが、日本ではいつまでもスポンサー企業に頼った選手が多い。
起業を目指す人も、オリンピック選手の裏事情と自分の事情と考えあわせると、資本を考える上でのよいトレーニングになりそうだ。
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