起業だけでなくビジネス全般において、失敗した人が結果を振り返って口にするのは、「もっと早くから、全力で頑張っておけばよかった」 多分、その人なりには頑張ったのに、完全燃焼しなかった無念の気持が残ります。
起業においては、時間の締め切りを計算に入れ取り組まないと、あっけないくらい簡単に終わりを迎えることになります。イメージとしては、スポーツ大会に初めて参加、あれよあれよと周りに気を取られていたら試合が終了した感じ。
資金的裏付けを深く考えていなかった人は、本業のビジネスで汗を流すより、資金繰りばかりに追われ、スタッフを揃えられなかった人は、人集めばかりに気遣って終わりを迎えます。
よく、自分のために頑張ることが一番のきっかけと思いがちですが、人間が頑張るメカニズムルは自分よりも誰か人のため。自分のために頑張る人は、意外と簡単に心が折れるようです。
自分のためなら、そんなにがむしゃらに頑張らなくても、自分だけが納得することで一件落着、終わりにできます。ところが、パートナーや子供、仲間のために頑張らないといけない人は、そう簡単には心が折れません。
独身者より、既婚者の方が起業で成功する確率が高いのも、こんな事情が背景にあるためと思われます。あなたも、頑張るきっかけをよく考え、誰かのために頑張るのか目標を定めて向かってください。
【ひと言】
起業は自分が儲けることよりも、人のために役立つことを行うと成功するという根拠も、結局は人のために頑張る気持ちと同じことです。人のためというと偽善的という人もいますが、人間心理は意外と社会正義の味方です。このような心理状態を利用することによって、起業が軌道に乗る確率を高めることは確かです。