2020年4月から、全国の小学校ではプログラミング教育が正規の授業としてスタートします。今は、各地でプログラミング教室の開設が始まっていて、新たなビジネスとしても注目されています。
新な教室開設に熱心なのがフランチャイズチェーンを展開している会社。現状は競合する教室がほとんどない状態のため、開設に向けた問い合わせが多数寄せられているようです。
これまで業務でプログラミングに関わっていた人が、自力で開業を準備しているケースも少なくないようです。本来なら、小学生の教育に最も身近なはずの学習塾は、今のところあまり動きを見せていません。
現在の塾経営と、新たなプログラミング授業との距離を測りかねているようです。以前のように子供の教育費が聖域だった時代とは違い、プログラミングを導入しても直ぐには増益とは考えづらい時代です。
プログラミング教育は、これまでの学校教育とは違い、全く発想の異なる言語学習です。そのため、学校の先生がこの言語を習得するには、簡単にはいかない事情もあります。
これは、プログラミングで学習塾を開業する側にも言えること。講師として授業を受け持つ人の絶対数が少ないためです。また、授業を受ける小学生もプログラミング技術を覚えるより、プログラミング思考を身に付けることを求められます。
(モノゴト)を「抽象化する能力」「分解して理解する」「順序立てて考える」「評価、分析する能力」「一般化する能力」 他にも、「目標設定」「問題発見・解決」など新たな言語を駆使するためのハードルは少なくないです。
多分、軽い気持ちで新たなスタイルの学習塾経営を考えていた人には、二の足を踏む内容なのではないでしょうか。実は、教室経営者自身も、新たな考え方の習得を迫る授業なのです。
【ひと言】
プログラミング教育は20年4月から小学生がスタートします。その後は21年には中学生、22年には高校生と今後は誰もが取り組む授業です。そのため、企業が将来のプログラマーを育てるため、教室展開を考える可能性があります。プログラミングと他の学業との組み合わせも考えられます。単純な一過性のプログラミング授業では持続性がないかもしれません。