「GROUP THINK」 とは、会社や組織によく起こる集団思考のこと。暴走族や過激集団が社会問題引き起こす時には、その背景に組織員が集まって大変な問題を引き起こす議決していたなんてことがあります。
集団による深い話し合いのないまま決める事柄には、大きな誤りにつながることが多いとされています。一人で考えると絶対おかしい事柄も、集団になると声の大きな人間に引きずられることがあります。
会社が新規事業に取り組む時、このグループ シンクが働いで酷い事業に突き進むことがままあります。社員は誰もが、優秀で能力のあることを建前に採用されているからです。
下手な質問や疑問を口にすると、他の人間に馬鹿にされるのではと思って、酷い新規事業計画であっても賛成するケースです。この集団思考が国家レベルで起こったのが、英国での国民投票によるEUからの離脱です。
まさかと思われたEU離脱が本当になったことで、英国では通貨ポンドの急落、物価の急上昇、大幅利上げが始まっています。大手企業はロンドンからヨーロッパ大陸に会社を移し、金融センターのシティが地盤沈下しています。
大半の英国民は、国民投票の結果がこれほど自国の地盤沈下を招くとは考えていなかったのでは。思いだすのは、ヒトラーはドイツ国民に対し、何度も国民投票を実施し自分の政策への支持を集めました。
民主主義にとって国民投票の実施は、国民の合意をえる上では最良の方法とされています。現実には、深いレベルの話し合いは実施されず、国民もよく理解しないままムードで投票して、その後に大きな禍根を残す結果になっています。
【ひと言】
マスコミは、憲法改正の国民投票が実施されると、誰もが反対するものと
決めてかかっています。ただ、英国のEU離脱にしろ、米国大統領選でのトランプ氏勝利にしろ、事前の予想を覆す結果が多発しています。従来には「ありえない」とされたことが多発している時代。わが国憲法が改正された後には何が起こることを期待しているのか、そこの説明を聞いてからでないと、安易に国民投票などには乗れません。