森永製菓が、1967年から51年以上も生産を続けてきたスナック菓子「チョコフレーク」の製造を、19年4月以降順次取り止めると発表しますと何となく納得する声が多く聞かれました。
森永・チョコフレークは、他の製品と比べてチョコが厚くチョコ好きには人気のスナックでした。スマホ時代の現在、操作しながらスナックを食べる人には、チョコが手に付いて不便なことが販売不振の理由と言われています。
最もらしい理由ですが、本当にスマホをするときチョコはダメで塩や砂糖ならよいのでしょうか。よくスマホを使っている8人に聞きますと、ほとんどの人がスマホを使う時間と菓子を食べる時間は別にしていると答えます。
また年齢層や地域によっても、スマホを使うときのスタイルは大きく違うという意見も聞きました。安易に、スマホとチョコフレークは相性が悪いという発想には疑問があります。
起業する人、ビジネスに関わっている人は、しっかりした根拠のない話に飛びつくことは失敗のもと。日ごろから自分の目で確認した上で判断することは大切です。マスコミやネット上の意見には間違いも少なくないです。
簡単に納得しないタイプの人間をヘソの曲がった人と言うのでしょうが、ビジネスを立ち上げる側の人間には、ヘソの曲がった人が圧倒的に多いです。マスコミの言うままを信じるタイプに起業は難しいです。
今の時代、大手企業による大量生産されている商品は人気がなくなっています。小企業にとっては、逆に大手が生産を止める商品は、発想を変えることによってチャンスが広がっています。
【ひと言】
小企業の中には、時代の流れとはほとんど無関係に、付加の大きな手作り商品に特化している会社もけっこうあります。モノづくりの自動化が進むと進むほど、手作り商品は相対的に価値が高まります。商品によって判断は難しいですが、時代がAIやロボットに前のめりになるほど、手作りニーズは高まる傾向にあります。