現代はわたしのような中高年に限らず、多くの人が「将来に対するぼんやりした不安」を感じているようです。そのため今のうちから、将来のために何かしら不安を取り除くことをしたいと考えています。
現実問題として、わが国では来年の東京五輪が終わった後は、社会全体が目標を失った喪失状態に陥る心配があります。惰性で社会は動いていくと思いますが、日本人が得意としてきた目標に向け総力を挙げる体制は難しいです。
過去の五輪開催国の例をみても、競技施設の建設や運営関連の費用が一時的に大きく膨らんだ分、その後の反動は決して小さくありません。人工的な五輪景気なのでそのツケを後日支払わされることになります。
一方世界の景気も、世界銀行やIMF(国際通貨基金)などの予測では19年、20年と下降が続きます。日本政府や経済アナリストは、日本経済の堅調さを強調しますが、これは立場上の発言で間もなく厳しくなることは確か。
不安の高まるこれからの時代、何をしておくとよいのか悩んでいる人は少なくないです。わたしは今後の不景気な時代到来を考えますと、各自が付加価値を生む力を鍛えることが大事と感じています。
今、日本社会に求められるのは、お金を稼ぐ能力のある人であり、稼ぐとは付加価値を新たに生む能力のある人です。これは、1990年代後半のバブル崩壊を経験した一人として身に染みて感じることです。
これまでの日本では、公務員、医者、弁護士、弁護士など、お金を生むより使う側の人ばかりが優遇されてきました。その資金もそろそろ底をつきそうですから、社会は否応なく付加価値を高める時代になりつつあります。
いきなり独立して起業しなくても、現在の仕事を通じて付加価値を上げる方法を学ぶところからで十分です。次第にレベルを上げていくことで、大不況が到来してもオロオロしない能力が身に付きます。
【ひと言】
バブル崩壊の時も、リーマンショックの時も、組織内で仕事をしている人ならば専門性のある仕事をしている人は強いです。会社から専門職を与えられていなくても、自分で専門性を高める仕事や関心を持つことは可能です。要は人からの指示ではなく、自分で付加価値を高められそうな仕事を見つけたり作ることです。
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