最近、クリーニング店の営業が厳しくなっていて、たばこ屋と兼業で営んでいた老夫婦は閉店を考えています。主力のスーツを着る人が減っていますし、ワイシャツも家で洗える素材が増えています。
そんな背景があって、クリーニング会社にはブラック企業が多いと言われるようになりました。元々、クリーンな企業の多い業界でしたが、ビジネス環境の変化で過当競争が発生し、すっかりブラックに変わりました。
環境の変化とは怖いもので、過っては社会を綺麗にするクリーニング業界と言われ、地域への貢献活動において最も活発に活動する業界として評価されてきたのがクリーニング業界です。
このような変化はクリーニング業界だけに限った話ではありません。現代のように変化の激しい時代においては、どの業界でもいきなり需要が減少するケースが最近は多くなっています。
この2、3年、就職を前にした学生の話を聞くことが増えています。今の学生は両親を尊敬する人が多く、大事な課題の意思決定では親の意見を素直に聞く子供が多くなっています。
問題なのは、親の業界情報が古いことに気付かずにアドバイスをすることです。悲劇だったのは、昨年地方銀行に就職した女性です。本人も銀行が厳しいことは知っていましたが、両親は銀行なら大丈夫と思い込んでいたようです。
勤め始めて間もなく1年、今は後悔していてできたら地銀を辞めて他に転職したいようです。クリーニングと同様に、銀行業界も環境の大きな変化に揺れていてそこで働く人を悩ませています。
【ひと言】
この所、世界的に景気後退を告げるデータが鮮明になってきて、何かしら大きなきっかけと同時に、ドンと床板が踏み外される不安をもっています。このような時、行政の人間は不安がまるで不安のないようなポジショントークを口にしますが、不況到来を先送りするとするほど落ち込みが大きくなることは過去の経験で判ってきています。
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