日産・会長だったゴーンさんの報道を見るたび、来日して20年も経って、彼のビジネス賞味期限はとっくに切れていたのではないかと思います。今の彼の関心は、日産よりも自分のリタイア後の生活に向かっていたのでは。
ビジネスに関わっている人なら、誰にも関わっている仕事の賞味期限があるはずです。この場合の賞味期限とは、自分のビジネスにおいて創造的立ち回りをして、想像通りの展開で動いていることを感じられるとき。
漫然と会社から言われた仕事をしているだけでは、賞味期限を感じることはありません。ゴーンさんが来日した2000年前半までは、一生懸命仕事をしていることで、出世することも可能な時代が長く続きました。
今は、懸命に仕事に取り組むのは当たり前で、その上に人とは違った発想をしないと脚光を浴びることはなくなりました。語学、プログラミング思考、リーダーシップなど自主的に学ぶ人は多いです。
その上に、現状を変える努力までも求めるのが今のビジネス賞味期限です。この現状を変えることが大きな壁です。会社を辞め起業するのもその一つ、日本から海外に転勤して経営に関わるのもその一つ。
多分多くの人は、自分のビジネス賞味期限に関して考えることはないと思われます。ただ、もしあなたが気付いているなら、現状を認識して今後の展開にまで視野を広げてみて下さい。
【ひと言】
ビジネス賞味期限と言って直ぐに思い浮かべてもらいたいのは、今の時代の空気を読む力です。消費者の関心はどちらを向いているか常に気を回すこと。思い込みをせずに、社会の傾向や経済の動きをみれたら尚可です。単に関心があるだけでなく、方向性を当てることができるうちは賞味期限を十分保っています。

人気ブログランキング