4月から全国各地でプログラミング教室の開設が始まっています。これまで塾経営とは無縁の人が多く、新たなビジネスチャンスとして期待されますが、今のところ順調に生徒を集めている教室は少数です。
新たな教室を軌道に乗せるため、教室は父母へ早い取り組みを急き立てています。一方、父母側は受験に直接影響する教科とは違い、必修科目なので高い授業料を払ってまで学ばせる必要は少ないと考えるようです。
プログラミング授業はこれまでの学校教科とは少し趣が違っています。文科省が意図しているのは、PCソフトを作成するためのプログラミングスキルを教えてことが目的ではなさそうです。
教えたいのはモノゴトを考える時に必要な思考方法。これまで、日本では子供に論理的に考える方法をまったく教えないできました。日本人の国際社会での存在感のない原因とも言われます。
プログラム作成は、問題解決に向けフレームワークを使用して解に導くための手法です。この手法をPC上で実行するのがプログラミング。そのためには英語を使用しますし、プログラミング言語が必要になります。
手軽に教材を利用しての教室開設では、息の長い教室運営はムリです。今は慌てて開業して失敗するよりも、少しプログラミングの基本をマスターして、その上で腰を据えて取り組むべきです。
【ひと言】
プログラミング教室の開業を目指すなら、腰を据えて取り組んだほうがよいと思うのは、20年度から小学校の授業ではじまり、21年度は中学校、22年は高校と末広がりで対象となる生徒が増えるためです。実は社会人になってからも、プログラミングの基礎から習いたい人は少なくないです。また、英語の授業とも密接に関連しています。学校の授業の仕組みさえも変える可能性があるのがプログラミング教育です。
人気ブログランキング