これから新たに起業や新規事業を始めようと考える時、どのようなルートを辿って登って行くか、登山と同じような悩みを抱えることになります。この初期段階の悩みは、現代の起業では相当真剣に考えなければならない課題です。
現在は、ネットを中心に集客するビジネスを考えるか、実店舗による来店客を待つ方法で開業するか、2通りの方法があります。ビジネスの方法としては、水と油のように全く違ったスタイルのビジネスです。
ネットの特徴は、起業に当たっての初期投資額が少なく、しかも少しくらいの間違いですとやり直しが効きます。ポイントは、ネットスキルが必要で、そのうえ事業の好不調の波が大きいことです。
実店舗の場合、店舗を借りるため初期投資額がネットの数倍大きな金額が必要です。また起業時に犯した間違いは影響が大きく、選択した商品やサービスの間違いなどでは致命的失敗につながります。
ただ決定的な違いがあって、それは事業の寿命がまったく違うこと。ネットビジネスが成功したとしても、収益が上がるのは半年か一年が精々で、同じテーマでの事業が長くは続かないことです。
その点実店舗ですと、2、3年は同じ商品やサービスでお客さんを集めることが可能です。それでも、いつまでの同じスタイルが続くとは思わない方がよいのが実店舗です。
ネットビジネスで成功してマスコミに取り上げられる人は多数いますが、持て囃される時は既に下降線に入っているケースなど多数あります。それほど、人の成功を見てその上をいくビジネスが開発されるサイクルは短いです。
これから起業する人は、事前知識なしにいきなり始めるようなことはしないで、大波の上昇と下降とを計算に入れながら、引き時や転換点を考えた上でビジネスをスタートさせるべきでは。
【ひと言】
インターネットが広く普及した以降のネット起業では、失敗を話題にするよりも成功が長続きしない現象が起こっています。技術革新の速度が速すぎ、成功の果実を手にする前に人気の中心が移っています。金融緩和により開業資金の入手が簡単ことも影響しています。中高年の方の起業では、ネットへの依存度を減らしアナログや店舗の要素を増やすことでリスクを低くすることも考えるべきと考えます。
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