現代のビジネスにおいては、ターゲットとする顧客をどう絞り込むか、事業成功のカギとなります。ターゲットが広いと安心できますが、実際は売上げにつながらないケースがほとんどです。
近年ターゲットとして注目されているのが、夫婦でフルタイムを働く「パワーカップル」と呼ばれる人たち。全体的に消費力の落ちているわが国にあって、この共働き層の購買意欲は際立っています。
18年は大型の冷蔵庫や洗濯機の販売数が高い年でした。高齢化と一人家庭が増えるわが国の社会構造に逆行する売れ行きですが、この原動力となったのが共働き層の消費力です。
起業の世界でも活況を呈しているコインランドリーや家事代行ビジネスを積極的に利用しているのも共働き層の人たち。世帯収入が大きく、時間をお金で買う意欲が強いことが高い消費力となっています。
今後日本では、ビジネスの世界での女性活躍がますます求められます。否応なく共働き層は増えるわけで、ビジネスの世界のスタンスもこの層にターゲットを絞る傾向が強くなっています。
ただ起業する人の場合、顧客ターゲット設定の必要性はよく判っているつもりでも、実際の顧客マーケティングでは誰を対象に設定しているのか判らないケースがよくあります。
はっきりと夫婦が働いている家庭をイメージし、その家庭が必要とする商品やサービスを素早く提供できる環境づくりが今のビジネスには必要です。
また、従来のビジネスで多用していた世代、男女、趣味など単純属性だけでなく、社会の変化に合わせた複合属性に対するターゲティングもこれからの時代には求められています。
【ひと言】
大相撲がはじまりました。相撲では、大勝して活躍してもその後に大負けする力士より、堅実に8勝、9勝を続けられる力士が強い力士と言われます。ビジネスも、利益と損失の波の大きなビジネスよりは、確実に利益を上げ続ける経営者がよい経営者です。そのためのキーワードとなるのがターゲティングの能力の高い経営者です。
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