「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」の題名が記憶に残るせいか、この本けっこう話題になっています。これまで、新しい会社作りは、起業することだけが注目されていました。
今は中小企業経営者の高齢化に伴い、会社を買って経営することも起業の一つの方法になりそうです。実際に会社を買おうとする場合は、どのような方法があるのでしょうか。
大半は昨年から今年にかけて誕生したM&A仲介サイトで、
「ビズリーチ・サクシード」「バトンド」「M&A市場SMART」「トラビス」「ファンドブック」「M&Aクラウド」など10社以上がしのぎを削っています。
売りたい小企業が登録されていて、買いたい個人が登録した上でマッチングをする仕組みです。ただ、商品の売買とは違い、会社の売り買いにはその後の事業展開が重視されます。
売った会社の大半は、経営者の高齢化に伴っての判断ですから、従来の顧客への供給や従業員への責任があります。結局、売るための条件としてこれらの対応が求められるケースが多数あります。
特に、現在の業績がよい会社ですと買い手希望者も多いですから、これからの経営戦略や従業員対応など注文も増えます。個人ばかりでなく新規事業を考える中小企業経営者も名乗りを上げています。
軽い副業感覚で会社を買おうとする気持ちでは失敗します。会社を見る目を養った上で着手しないことには、買った会社を維持できず直ぐに売りに出すケースも増えています。
現在は、中小企業M&Aに関してはまだ事例が少なく、少ない成功事例に踊らされている一面があります。起業準備と同じように、自分の視点や能力を養いながら取り組んでも遅いことはないです。
【ひと言】
中小企業のM&Aは何も仲介サイトを通すまでもなく、わたしの街の周辺でも何件が新規事業として他社を買った経営者がいます。そこで聞いた話ですが、「事業の持続性」「関係する情報の真贋」「これまでの経験との関り」などを注意点として挙げています。初めて経営に関わる人には、今はまだ勧められないとも言っています。
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