今年も折り返し点が近づいてきました。1月から今月までにわたしが、起業とその準備で相談に乗っている7人の方が、会社を辞め起業に突き進んでいます。5年前と比べ、退職後一休みして夫婦で旅行や家のリフォームの人はすっかり減りました。
人手不足が深刻と言われるようになって起業する人も減っていて、同じ会社で勤め続ける人が圧倒的に多くなっています。ただ、2000万円不足問題以降、問い合わせは増えだしました。
定年退職が近づく前の段階で、退職後に協力してもらえる人間関係や仕事の専門知識・ノウハウを整理しておくことは大事です。最初、何10件もあった頼れる項目も、退職が近づくに従ってどんどん消えていきます。
特に人間関係は、社内で親しくしていた同僚や後輩なのに、会社を辞める日が近くなるにつれ話をしなくなる。顔を合わせようとしなくなるなど、相手の露骨な変化にめげる人が多くなります。
取引関係の会社の人など、相談があるなどと言った途端に手のひら返しに合う人までいます。考えてみますと、頼みやすいと思っていた相手には、同じ会社や競合会社の人間の誰もが相談しているはず。
そのため、勤めていた会社の看板は、あまり使えなくなることは知っておくべきです。個人的つながりのある会社や個人だけは、辞めたあとも続けることができますから、こちらは大事にすること。
そう考えますと、会社勤めをしている時代から,長い視点でモノゴトを考える習慣をつけることは大事です。目先の損得ばかりに振り回されていますと、辞めてから息の長い事業をすることはできません。
会社勤めの時代に考えていた起業のイメージと、会社を辞め何もない起業の領域で事業を組み立てる現実では、大きなズレを感じるはず。この時、現実に合わせ方向転換ができるかどうか、頭の柔軟性にあなたの将来がかかっています。
【ひと言】
わが国の年金は、支払った人が自分の支払い分を受け取る制度ではなく、引退世代を現役世代が支払う仕組み。人生100年時代と言うけれど、少子化と人口減少が続くと高齢者に支払えなくなるのは当たり前で、どうするか考える時期にきています。このまま誤魔化し続けると、どこかで釜が割れていき場のない高齢者がたくさんでます。起業することも考える必要は確かにあります。
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