日本は世界3位の経済大国ですが、現実には徐々に縮みはじめている大国です。国内で進む人口減少では、毎年40万人都市が一つ消える速度で、進んでいますから半端ではないです。
消費者物価の上昇指数も、1991年を1.00として20年前の99年には1.050、18年でも1.065。ほとんど物価は上がっていませんから、ぬるま湯状態で何とか生活できるけど、他国の成長にはついていけない状態です。
ビジネスをしていて一番気になるのは「従業員エンゲージリング指数」の低さ。日本人にはエンゲージリングと聞くと、結婚と同義語の誠実さや真面目さを思い浮かべがちです。
実際に問いかけているのは、従業員の意欲、主体性、改善意欲など。日本人従業員は、先進国間では最もこの指数の数値が低く、仕事に取り組む自分を幸福に感じるかの問いにも低いままです。
これから起業を考える人、会社での仕事の改善に取り組む人も、この指数の低さは考えるべきです。カリフォルニア大リュボミアスキー先生の調査では、自分を幸福に感じる人は感じない人より生産性で+31%、創造性で3倍の違いと言います。
モノゴトを主体的に考えないことには、この種の数字にも心を動かされることはないと思います。ただ、企業経営者にとって31%の違いは、売上げ1億円の会社にとり1億3100万円の違いとして現れます。
これからの経営者は、会社の組織のリーダーシップや社員教育に真剣に取り組む時代がきています。いつまでも中国や韓国の企業が後ろを走っていると思っていたら、現実は前方にいることを気付かされる時代が直ぐきそうです。
【ひと言】
経済の流れの中で今は企業経営者の抱える課題が、人手不足の深刻化に変わってきました。これまでほとんど無視されていたリーダーシップが、経営者にとって大事な経営課題になっています。現実には、起業する多くの人もリーダーシップは無視してかかっています。そのため、起業が上手くいかないケースもけっこう見かけます。
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