この所、G7サミットから常磐自動車道でのあおり運転など、テレビやネットでのニュースは話題が満載。日韓のいがみ合いや米中の貿易戦争など、経済に関係する話も多くぼっとしていられません。
ただ自戒を込めて言いますと、あまりに世間を騒がす話題に関心を持ちすぎますと、仕事に支障をきたすことは確かです。ツイッターやYouTubeを気の向くままに見ていますと相当時間を取られます。
女子ゴルフ渋野日向子選手の長いラウンドを見ていても、それが収益に結び付くのならいいですが、あくまでもゴルフは彼女の仕事であり、テレビの前は娯楽を楽しむお客さんの一人です。
最近は働き方が見直されるなか、仕事と仕事のつながりを問題視する声があります。どこの会社も社員は忙しく仕事をしていますが、直前まで取り組んでいた仕事の意識が、次の仕事にまで残ることで業務に支障をきたすためです。
この現象は「注意残余」と言われますが、仕事上失敗の大きな原因の一つです。脳の働きは仕事も趣味も娯楽も関係なく、楽しいことばかり頭の中に居座りますから、仕事のことなど後回しになり失敗する原因となります。
一般的には、それはそれでいいと言う人もいるでしょうが、ビジネスに志をもって取り組んでいる人には大きなダメージです。掛け替えのない現在の貴重な時間をムダに浪費していることにもなります。
特に考えて欲しいのは、現在が世界的な景気後退に直面していること。今は、何かがきっかけで不況の始まるきっかけを探している段階。言っちゃ悪いけど、不況の機は既に十分熟している状態です。
できるなら自分の関心をもつべき領域を決めておき、領域以外のことには首を突っ込まないことです。不況になってから、あの時ムダな時間を使うべきではなかったと後悔することをなくするためです。
【ひと言】
会社勤めをしている人なら自分のビジネス領域、会社経営をしている人なら自分の事業領域ということでしょうか。「自分の土俵」という人もいますが、早い話が自分が収益を上げている仕事の領域のことです。大きな収益の人は領域も広く、狭い人は領域が狭いことになります。この領域の中のどこで収益を上げるとよいか、一番考えなければいけない課題です。
