これから起業しようとする人、仕事で何か大きな企画を目指す人ならば、世の中の景気動向をウォッチングする目を養うべきです。しかも、観客席からではなく、舞台裏からみる人間として。
消費者心理とイベントに、密接なつながりのあることはよく知られています。W杯サッカーで日本チームが勝ち続けると、ワクワクして消費意欲も高まります。予選で連敗すると街全体が暗くなることもあります。
オリンピックの日本選手の活躍も国民を元気にし、消費意欲も高まって景気が上向く原因になります。ゴルフ全英女性オープンで渋野日向子選手が優勝した時、新たなスターの登場に盛り上がりました。
オリンピック・パラリンピック、W杯サッカー、プロ野球、大相撲、高校野球など、多くの人の話題に上るスポーツばかりでなく、映画、ドラマ、音楽など消費に影響を及ぼす大小イベントはたくさんあります。
逆に、日曜日午後5・6時台にテレビを見ている人が多いようでは、この国景気がよいとは言えないことになります。以前は「サザエさん」、今は「笑点」の視聴率の動きを見て、景気判断の材料にする人も多数います。
このような景気動向を個人が読む能力を身に付けることで、徐々に景気の動きが見えるようになります。そこで、あなたの景気をみる物差しを考えてみてください。景気には地域特性があって、決して日本全国が一律ではありません。
また個々の業種によっても、景気の影響を大きく受ける業種と少ない業種とがあります。現在の微妙な景気の動きを見続けていると、間違いなく役に立ちます。この辺の動きは、実際にデータを図表に取ってみてのお楽しみといったところです。
【ひと言】
データを読む経験のない人は、数字が1.5倍や2倍と大きく動かないことには上昇や下降の判断をしません。実際の経営においては、5%、10%の動きが、事業では大きな利益や損益と結びつきます。これは、データを読める人と読めない人との違い。起業の事前準備として早く慣れることが大事です。
人気ブログランキング