ファミリーマート800人、三井E&S 1000人、セブン&アイ 2000人、UACJ 2000人、ジャパンディスプレイ 1000人。最近二月ほどの間に大量の希望退職者を募集した会社名と募集数です。
大手会社ばかりをピックアップしましたが、この他にも多くの中小企業も募集をしています。またこの後には、自動車業界での大量のリストラも予想されています。世界で7万人と言われますから、日本企業でも相当数の退職者がでそうです。
このような大量リストラの光景を、ほぼ20年前のこの時期にわたしは見ています。1990年代後半、世界的大不況が日本を襲った時、会社を退職する人の中には、退職金を開業資金に充て起業やフランチャイズ加盟した人が多数いました。
90年代前半までは、誰もが絶好調の経済が続いていると錯覚していましたし、一時落ち込んでも直ぐ復活すると思う人が大勢でした。「リストラ」という言葉が初めて日本上陸した時期ですから、退職後のことは何の準備もしていません。
その後には「週末起業」が注目され、会社勤めをしながら起業に関心をもつ人が増えた時期でもあります。Windows98が売り出され、インターネットを活用した起業も徐々に増えてきました。
ただ、この時期に起業した人で大きな成功を収めた人はあまりいません。フランチャイズ開業をした人に至っては、ほとんど人が資金を出すと事業は上手くいくと考える人が多く、大半が失敗したとも言われます。
現代にも生きる教訓は事前準備の大切さです。単に机上で起業を学ぶばかりでなく、ネットを利用して起業のシミュレーションをすることです。現代の起業では“失敗の多い人ほど、成功に近づける”という言葉があります。
論理矛盾のようですが現代のネット時代に入って、失敗から多くの教訓を学ぶことを知りました。ただ失敗といっても、あまりにダメージの大きい失敗ですと、そこで事切れてしまうことにもなりかねません。
如何にして実害の少ない失敗を経験することができるか。如何にして失敗の教訓を次の経験時に生かすことができるか、一つだけの正解のない時代のビジネスで生かすことが大事です。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「人間自分の為の頑張りは続かないが、
人の為なら持続するもの」
世の中には、人のため、社会のために頑張って名を残す人はいるけど、自分のために頑張って評価されることはありません。一見、頑張りは自分のためと思われがちですが、この頑張りは持続性のないのが欠点です。この人間の特性を利用して事業を成功につなげている人は多数います。
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