今はもう亡くなっている人と会話することができる、そんな非現実的なことが米国でビジネスになりつつあります。ここでもAI技術を駆使することによって、社会に広がる可能性さえ出てきました。
AIに会話の聞きたい人のデータを集めておき、そのデータをデープラーニングによって学習させます。その人の性格や考え方の癖を学ぶことによって、亡くなった人に似た会話が成立します。
日本経済新聞の報道によりますと、米国のベンチャー企業ヒアアフターは、このAIの活用によって500人以上の予約を集めています。徐々にビジネス化が進んでいるようです。
多分、人類が誕生したばかりの古代には、死者を弔う習慣は他の動物と同様になかったのではないでしょうか。そのうち、権力者が墓を作って死者を弔い、その習慣は多くの人に広がったものと想像されます。
テクノロジーが発達した現代も、死者との会話手法を残すことが墓と同様の文化となるのか。これは人間社会にパラダイムシフトが起こるかどうか、宗教との絡みもあって大きな問題です。
現代の偉人たちが、これからの時代の変化にどのような考え方をするのか、もし会話が可能になると興味が湧きます。任天堂前社長岩田聡さんの考えや松下幸之助の話は聞いてみたいものです。
今後、多くの著書を残している著名人の場合、著書をAIに採り込んで質問に答えてもらうシーンはありそうです。これまで、宗教が疑似的にその役割を果たしていましたが、本人のAI会話とか、偽のAIとか多くの問題を含んだビジネスが起きる気がします。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「苦しい仕事の選択と楽な方を選ぶ選択」
長く仕事に関わっていますと、何度となく重い選択を迫られるシーンに出会います。事業で成功している人に共通するのは、苦しい方の仕事を選択していることです。誰もが拒否した新規事業に一人手を上げたとか、赤字事業に取り組んだなど。苦しい仕事に取り組むことは、最高のテキストに巡り合うことに似ています。
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