これからの日本社会は、歳をとってからも仕事を続け活躍せざるを得ない時代になってきました。本人の意思や希望とは別に、否応なく80歳、90歳と延びる寿命に対応することを迫られています。
現在会社勤めをしている人の多くが、既にぼんやりした悩みを抱えているように、勤めている会社を退職した後の10年、20年をどう生きるか判断する必要があります。
別に「何もしない」と決めてもいいのですが、何もしない老後の人生も決して若い時に想像しているほど楽ではないです。知人の中に、何もしない老後を選んだ人もいますが、多忙を極めた人が何もしないでイライラに堪えるのも辛いようです。
人間という生き物は、海で泳ぎ続けるマグロと一緒で、泳ぎを止めることは寿命を縮めることにもなりかねません。誰もが、仕事の後の酒は美味しかったけど、何もしない一日の後での酒は義務で飲んでいるようなものとも言います。
50代後半から65歳以後の生き方を見ていますと、・引き続き同じ仕事で働く人 ・趣味の世界に生きようとする人 ・ボランティア活動に精を出す人・起業をする人 ・酒だけを楽しみに生きる人 ・恋愛に幸せを求める人など・・
いずれにしろ、40代を過ぎたらなら早く先を考えた方がよさそうです。特にこれからの時代は変化が激しく、「年金問題」「社会サービスの低下」「人手不足」など不確定要因が目白押し。
会社勤めの時代に張り切り過ぎて燃え尽き症候群になったり、無理がたたって病気をするとその後の人生は悲惨です。これまでの親世代の優雅な経験は参考になりませんから、自分自身で楽しい老後を切り開く覚悟が必要です。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「全てのビジネスの基本は顧客から本音のニーズを聞くこと」
この仕事は営業であろうと、経理であろうと、製造であろうと変わりはありません。お客さんは何を望んでいるか、ニーズを聞き出す能力のある人が会社の将来に大きな影響を与えます。経営者は、この基本をしっかり押さえて人を評価しないと、判断違いをすることになります。
