現代、世界中でこれだけIT化が進んでいながら、生産性は過去と比較して各段に下がっているそうです。卓越した経済視点を持つ中前忠・国際経済研究所所長が日経のコラムで指摘していました。
特にサービス部門は、生産性が下がる代わりに雇用が大幅に上昇しています。IT導入の難しいビジネスでは、昔ながらの人海戦術を駆使し安い賃金で人を雇うことで仕事を消化しています。
わたしの知る中小企業の中には、最小限の人員で仕事を回しているため、生産性など鼻から考える余裕さえない会社が多いです。そのため、仕事の大半をITに依存していて、自社で生産性を考えることなどありません。
このような傾向は多くの会社にみられる一方、ITばかりに頼らず生産性を考える会社は、自力で業績を上げることがあるようです。どんな仕事においても、熟練することで時間や費用を減らすことは可能です。
こんなことを考えるきっかけは、電車に乗っていて大半の働き世代がスマホをいじっている光景からです。スマホをしている人は自分の勝手と思うでしょうが、俯瞰してみたとき大半の人がスマホを使っているのは異常なのでは?
先進社会で、皆が自由な電車の中で同じことをしている光景はやはり真ともではありません。IT化といい、スマホといい、皆が一方向ばかりをみている社会は、あまり幸福な社会ではない気がします。
それにスマホばかりに関心が向いていると、世の中の生産性はどんどん落ちます。やはり、一人一人が色んな角度の情報に接して、てんでバラバラな考えをすることが社会の安定的成長につながる気がします。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「多くの人が右に向いている時、左を向くのが起業家」
人並みとか、ひとの真似をするとか、他人と同じことをしているようでは、現在の起業では上手くいかないようです。過っては、人の真似をすることが第一歩と言われましたが、今は単純な真似ではお客さんを集められません。特に、多くの情報を集めることが得意な、若い世代をターゲットにしたビジネスでは、継続することが難しくなっています。
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