わたしの場合、主に中小企業経営者の方を対象に仕事をして、多くの話を聞かせてもらっています。そのほとんどの方がよく口にするのは、「これまで運が良かった」という科白です。
一方、これから事業をはじめようとする起業家に、運を意識している人には出会ったことがありません。マーケティング論や経営手法には熱心ですが、運を呼び込むための方法を考えている人は皆無です。
この違いはどこに原因があるのか、考えさせられれる課題です。運を口にするのは経営者ばかりでなく、競技の勝者であったり、イベントの受賞者であったり、他人より優れているとされる人には共通しています。
競い合う前から、神様の采配によって運が決まっているとは思えません。企業経営者で成功している人と接しますと、決して能力が人一倍優れているとは思えませんし、逆に欲を出さずコツコツ続けてきたタイプが多いです。
その上で、運の良さを大事に考える人がとても多いです。目先の個々の問題よりも、長い目でモノゴトを考えるタイプの人。会社の社長室に神棚を祭っている経営者も多くいます。
わたしが運を意識するようになったのは、人のつながりで苦しいときに助けてくれる人が増えてからです。その時考えたのが、人に役立つ仕事をしていると、運はこちらを向いてくれるような気がしましたす。
もしよかっら、一度あなたにとっての運を考えてみてはいかがでしょうか? これまでの人生でどんな幸運なことがあったか、不運なことがあったか。運を呼ぶこむためには、何をすると良いかゆっくり考えてみてください。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「いくら頑張ってもダメなら時には自分を俯瞰してみる」
ビジネスも、自分が頑張っただけ成果となって現れるのはレベルの低い段階。次第にレベルが高くなると、頑張りと成果とはほとんどリンクしなくなります。組織が徐々に大きくなった状態です。このような時、無暗に頑張るよりも自分を客観的に見ることで、自分に欠けているポイントが見えてくることがよくあります。
