今も昔も、事業で成功している人に共通するのは、これから先の時代にどんなニーズが起こるか読む力のある人。今人気になっている商品やサービスばかりを追いかけている人で、成功している人はいません。
英語で「パラダイムシフト」という言葉を使いますが、人々の嗜好やニーズがあるキッカケで雪崩をうって変わる現象が起きます。近年では、携帯電話がガラケーからスマホに方向転換した時がパラダイムシフトでした。
携帯向けソフトというジャンルは同じですが、ガラケー向けソフト開発会社ほとんどが、スマホアプリに対応できずに消えていきました。これから先のニーズが読めるかどうかが、事業では大きく勝敗を分ける能力といえます。
先を読む場合のヒントのなるのは、時代の空気を認識すること。日本は、1945年敗戦の時に大きく時代が転換しました。それまでの軍事国家だった日本は、敗戦で一夜にして戦勝国アメリカの影響で民主国家に生まれ変わりました。
実際は、手探りで民主主義を取り入れるため色んな試みが行われたようですが、なんせ敗戦後のモノの全くない貧困の時代ですから、売れるモノのある人が事業では成功しています。
次いで、前回東京五輪が開かれた1964年に日本社会は大きく転換をしています。戦後の高度成長期はこの時期から始まって、日本は世界第二位の経済大国にまで上り詰めました。今の日本経済は、この時期に蓄えた資産や信用を食いつぶしている状態。
最近言われるようになったのは、阪神淡路大震災の起こった1995年が新たな転換点のようです。丁度、バブル経済が崩壊していることを認識した時期でもありました。同時に、デフレ経済の芽がこの時期から始まっています。
この95年は、パソコンが普及し情報がインターネットとして身近になった時期でもあります。そこから既に25年が過ぎた現代、われわれは新たな節目の時期を生きていることになります。
これから起こるであろう変化を読むことのできる人が、今後の事業で成功する切符を手に入れることができます。5Gの時代ですし、人のつながりが重視される時代でもあります。事業にどう生かすことができるか、スマホを読むより自分で考えましょう。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「価格の安さで市場を制すると安い競合に敗れる」
デフレ経済が長く続く日本では、安い価格を売りものに街一番の売上げを上げるお店がいくらもあります。ただ、お客さんにとって安さが魅力のお店は、新規に出店するそれ以上の格安店出現によって魅力を失ってしまいます。
