起業には関心があるけれど、会社を辞めて起業するとなると躊躇すると言う人は大勢います。現在の収入源を断って、まったく見通しの立たないビジネスに全てを賭けるということは大変なこと。
政府は日本の開業率を高めるため起業することを強力に押し進めています。ただその政府ですが、安倍首相をはじめ親からの議員職を継ぐ世襲ばかりですから、説得力のないことこの上ありません。
実際、開業しても軌道に乗せれる確率は決して高くありませんし、例えスタートは上手くいってもその事業が長く続く保証はありません。以前メディアによく取り上げられた経営者でも、長く続かなかった人は大勢います。
この5年ほどわたしが危惧しているのは、せっかく軌道に乗せた事業でも、ビジネスの成長サイクルが短いため次の事業転換に失敗するケースが多いことです。特に、収益の高いビジネスほど成長周期も短くなっています。
そのための対策として、わたしは起業と独立とを分離させることを提唱しています。起業するからと言って、今勤めている会社を簡単に辞めることはしないで、会社員と同時並行で起業での試みを試してみることです。
デジタル化の進んでいない時代ならこのような試みは難しかったですが、今は情報化社会ですから知恵を使うと相当のレベルまでシミュレーションが可能になりました。しかも、働き方改革で会社の労働時間も短縮されています。
今後の日本経済を考えますと、不況到来と多くの企業倒産は避けられません。この厳しい中で起業に突き進んでいくか、タイミングを待って起業できる環境になるまで我慢するか、判断を迫られる時期にきているように思います。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「ビジネスで使えるコミュ二ケーションは話すか、書くか」
モノゴト整理して考えると、事業をする時PRのためにお客さんに対する伝達方法は、話すか、書くしかありません。その上に技術がありますが、起業段階では話すと書くだけです。この基本的な方法に磨きをかけないと、お客さんには上手く伝わりません。伝わらないということは売れないということです。
