昭和のオールドタイプに対し、令和のニュータイプという言い方で、これからの将来予測が盛んになっています。ビジネスにとって、将来の進むべき方向性が分かると判断を間違えることが少なくなります。
オールドタイプのビジネスにおいては、「安くて、便利で、役に立つ」ことが大前提でした。このような商品を扱うことによって起業家は成功しましたし、会社の成長も約束されていました。
一方ニュータイプの時代になりますと、多数生産される商品が重要なのではなく、新たな価値を生み出す人や会社に焦点が当たります。モノが余る時代ですから、商品よりもサービスの提供が重視されます。
そこで思いだすのは、ピーター・ドラッカーが語っていた「知識資本主義」時代の到来です。いずれお金では換算できない「目に見えない資本の時代」に先進国は進むといってました。
また知識資本主義の時代には、「知恵や知識」「人と人の関係性」「信頼」「評判」「文化」の5つの資産が重要になると予言もしています。今後デジタル時代が進んでくると、信頼や評判がビジネスの判断材料として大きな役割果たすと納得できます。
中堅・大企業は、これまで通り大量生産や販売を進めるでしょうが、新たな企業は量を追わず質を重視したビジネスの時代になると予想されます。新たな価値を作りだす、個人や会社の時代です。
問題は新たな価値とは何なのか? 「ニュータイプの時代」の著者山口周さんは、モノをなくする価値としての「断捨離」を例に挙げています。方向性として、「モノ」より「コト」、「全国」よりも「地域」など考えられるのは?
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「イノベーションは新たな組み合わせから」
今の時代、まったく新しい発見による商品開発はあり得ません。お客さんの想像をはるかに超える新規なモノを作っても、相手にしてもらえないことにもなります。そのため、どこにでもある身近なモノを組み合わせることがイノベーションとされています。新たなモノを組み合わせることも可能ですから、イノベーションの余地はまだまだ広がります。
