中国・武漢発の新型肺炎をきっかけに、グローバル経済は暗雲が立ち込めています。コロナウイルスの流行が収まるまでは、世界経済の牽引車だったアジアにおいて、投資話は中断せざるを得なくなりました。
コロナウイルス流行がますます広がるようなことになりますと、世界的な大不況に発達する可能性さえ出てきました。流行を止めるワクチン開発には、半年や1年といった長い時間が掛かりますから、根拠のない話ではありません。
この厳しい環境のなか、日本は不況を乗り切ることが求められます。不況の程度は読めませんが、米中の貿易戦争、英国のEU離脱、米国の株式バブル崩壊など、既に悪化が進行していることは確かです。
過去の不況到来の時には、慌てて起業やフランチャイズ加盟を考える人は大勢いました。ただ、不況が深刻になり始めてから起業を考えるようでは、最初から負け戦さに勝負を挑んでいるようなもの。
できることなら、勤めている会社の経営不振やリストラの始まる前に、離職準備を進めておくことです。先手必勝といいますが、勤めを続けるにしろ辞めるにしろ、余裕をもった事前準備をしておくことが大事です。
わたしが今勧めているのは、起業やビジネスのために良い習慣を身に付けること。事前準備をするにしても、身体にしみ込む習慣化をしないことには、少し時間が経ったらすっかり忘れることがあります。
習慣に対する反対語は「一夜漬け」。多分、身に覚えのある人も多いと思いますが、試験前に徹夜徹夜の連続で勉強したのに、試験が終わった途端に全てをすっかり忘れることです。
現在世界的にもよく言われる、持続性のない取り組みは能力とエネルギーのばら撒きと同じで、本人のために何の役にも立ちません。今回の新型肺炎の流行を契機に、ビジネスの進め方を考えるきっかけにしてはどうでしょうか。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「企業経営は他人と違う方向を探すことが鉄則」
他の人が歩んだ道は、間違いも少なく無難な道です。多くの経営者は、失敗の少ない無難な道を進みたくなるもの。ただ大きな失敗のない道は、成功とも言えない中途半端な事業経営になりがち。しかも、次の展開のためには何の役にも立たない道です。何度も経験をすることのない事業経営ですから、自分だけの方向を探すことです。
