コロナウイルス感染が広がり、日本経済は泥沼化が進んでいるように思います。2月25日、政府は新型コロナウイルス対策基本方針を公表しました。「感染の状況」や「国民の対応」「医療提供」など国民に状況を説明するものです。
翌26日政府の対策本部会合で、安倍首相が「今後2週間は(全国的大規模イベントについて)中止、延期、規模縮小などの対応」を要請する事態に。ただ感染の実態がまだ掴めていないなか、今後2週間の期限を切った対応を迫って大丈夫なのか。
2週間が過ぎても感染拡大が収まらない時は、今以上に大きな混乱が起きそうです。この2週間にしてからが、何ら根拠のある数字ではありません。ウイルス保菌者で陽性から陰性へなった人が、再度陽性になる例も出始めています。
経済の視点から日本をみると判りやすいです。昨年来、世界的に経済は下降線を描いているのに、日本政府2月の景気判断は、「緩やかに回復している」 18年1月から2年以上に渡って「緩やかな回復」ばかりを言い続けています。
しかも、現在のようにコロナウイルス感染を強引に閉じ込めようとすると、経済活動は停止状態になりますから企業には大きなマイナスの影響がでます。コロナウイルス倒産する企業も相当数でてくる覚悟が必要です。
反対に、経済の最悪化を防ぐため感染防止策を緩やかにしますと、コロナウイルス感染がいつ収束するか見えなくなります。しかも03年のSARS(サーズ)騒動の時とは違って、グローバル化が進んでいて一度収束しても再度発生することも予想されます。
2週間後に、騒動がどんな姿になっているか予測は簡単ではありません。ただ、国の赤字財政やマイナス金利で麻痺している金融機関など、経済を立ち直すためのツールもボロボロです。最後は、個人の能力を高めて人とは違う自力で生きるすべを考えるしかないです。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「落下するナイフを掴もうとするな!」
世界的に暴落を始めた株価。米国の株主は下がるに任せて、決して落ちるナイフを買おうとはしません。日本では、「下げは買い」とばかりに大幅下落の後は買い戻す人が増えています。売りが幅を利かせるとき、逆らって買うようなことをしては破綻します。最近、東京市場の動きが注目を集めています。