現在、多くの日本人の関心事は、コロナウイルス騒動がいつ収束するか、その一点に集まっているようです。コロナ騒動が収まってくれさえすれば、以前の日本社会に戻れるはずと考えている人は多いです。
ところが、本当に緊急事態を経験した社会が、簡単に元に戻ることができるのだろうか? 意地悪ではなく、一時的に売上げのストップしている今の日本経済では、生活破綻が現実となる人が生まれているのではないのか?
今、真剣に考えないといけないのは、コロナ騒動が収束したその後の日本はどうなるのか、「そこで自分は何をするか」を考える時期にきていると思います。相当大きな変化が、これから起こるとわたしは考えているからです。
特に、自営業者、中小企業、フリーランス、赤字企業など、今後予想される収入減少で大きな影響を受ける人は、厳しい将来が待っています。既に、業種や地域によっては、倒産や廃業が始まっている地域も出ています。
1つ目は、自営業者やフリーランスの人で、これまで自転車操業で事業をしていた人は、今後事業を続けることが難しいです。過ってのウイルス騒動でも、半年や1年は感染騒動が続いてますから、ある程度資金力がないとこの騒動を乗り切るのは厳しい。
2つ目は、これまで銀行支援を受けている会社は見捨てられる可能性があります。ご承知のように、日銀のマイナス金利によって銀行は体力を失くしています。特に地方銀行は、顧客の支援よりも銀行自身が支援を希望しているほど経営が悪化してます。
そのうえ19年12月からは、金融庁による銀行への監督方針が変わり、従来の「金融検査マニュアル」が廃止されました。会社への融資の指針がなくなり、銀行の裁量で融資できるようになりました。当然、経営が厳しい銀行はリスクの大きな融資はしなくなります。
3つ目は、中小企業の中には後継者のいない高齢経営者の会社が多数あります。コロナ騒動以降、景気が悪化することで早々に廃業する人が増えそうです。営業を続けるほど赤字が増える環境では、早いとこ営業を止めることを考えます。
コロナ騒動が収まったからといって、平穏な経済活動が待っているわけではありません。今回の騒動をきっかけにして、この先に大型の不況が到来することを心配する学者や事業経営者は多数います。
ただ、競合する会社の多くが営業を止めた市場は、収益が上げやすくなることは確かです。一山二山乗り越えると、新たな投資や起業する人もあまりいない環境です。開業のタイミングを見誤らなら、事業を始めるのは悪くない時期です。
【昔から今に通ずるビジネス金言】
「急ぐなら一人で行け、遠くに行きたいならみんなで行け」
アフリカから伝わった言葉といわれますが、事業の極意を的確についています。小さなビジネスを早く立ち上げたいなら一人で起業するべき。ビッグビジネスによる大きな事業を起こしたいと思うなら、複数の仲間と起業することです。スタートアップする前に、しっかいこのポイントは押さえておかないと、後で後悔することになります。