もしコロナ危機が発生していなかったら、4月から始まるはずだった小学校でのプログラミング授業が、起業の世界では大きな話題になっていたはず。とはいえ、今も全国各地でプログラミング教室は増え続けています。
この業界の最大手は、資格教育のヒューマンアカデミーが運営する「こどもプログラミング教室」 全国でフランチャイズ方式の出店も含め約1500教室が開業しています。
現在、小学生向けプログラミングだけの教室運営をしている会社の多くは苦戦していて、学習塾と併設してる教室は生徒集めに成功していると言われます。生徒集めのノウハウとこれまでの実績を父母は評価しています。
ただ学習塾と違い、親のやる気よりも小学生自身がプログラミングには夢中になるのが特徴。ゲーム感覚でプログラミング技術を身に付けていきますから、教室経営者もそのレベルに合わせるのは大変です。
フランチャイズ方式で運営するヒューマンアカデミーが大量出店に成功しているのも、このレベルアップに対応できる仕組みを資格教育の世界で身に付けていることが大きいはずです。
他にも個人がプログラミング教室開業を目指すなら、サイバーエージェント子会社シーエーテックキッズが運営するeラーニング向けプログラミング教材「キュレオ」を利用する手があります。こちらは全国で1000教室以上が活用しています。
これら大規模教室でなくても、プログラミング教室を支援してるソフト開発会社の指導を受け、教室を開設することは可能です。今はプログラミング教育の草創期、その後に来る淘汰の時代に生き残れる仕組みを早く考えることができるかが問題です。
【ひと言】
現在閉店が相次いでいる接骨院やマッサージ業は、今からほぼ20年前規制緩和の資格ビジネスとして鍼灸整骨専門学校が各地で生まれたことに端を発しています。その結果として今日の過剰時代を招いています。プログラミング教室も、あまり増えすぎて過剰時代に突入する可能性はあります。今からこの展開を見据えた開業が必要です。
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