いつ収束するか見当のつかないコロナ禍のなか、路面店で営業する小売業者の多くが売上げ減少に悩んでいます。この状態が2月、3月と続いたなら、家賃も従業員への給与も払えなくなって最後は廃業するしかありません。
今米国ではこの状態から脱するため、中小企業向けネット販売を支援するビジネスが急拡大しています。8月3日付日本経済新聞で取り上げていますが、カナダ生まれのShopify(ショッピファイ)は、そんな小規模ネット販売を支援する会社。
記事では、カルフォルニアの文具やキッチン商品を販売している路面店が業態をネット販売に切り替え、約6割まで売上げを戻したとされています。アマゾンなどプラットフォームを通さず、SNSを活用して販売する仕組みです。
広告費を格段に低く抑えることができ、Shopifyがサイトの制作や営業方法を支援するというもの。中堅・大手の売上げ規模ではアマゾンに対抗するのはムリですが、零細・小規模のビジネスでは十分対応できます。
今はポストアマゾンを探る時代、事業規模でアマゾンに勝とうとしても無理です。汎用化されていない少量生産品を商うなら、このようなビジネス方法が有効であることは以前から言われてきた手法。
また、カナダ企業の支援でなくても、日本にもこの手の支援をしている会社はありそうです。キーワードは、ニーズの小さな小規模市場を対象に、専門的商品やこだわりの希少品で勝負することです。
【ひと言】
新型コロナウイルスが大流行していることで、大入りや大量販売と言った現象が死語になってしまいました。どちらかと言うと大手企業には不利で、小企業に有利な手ごろな客数のビジネス向きな環境になっています。小資本の起業向きなビジネス環境です。この有利さを生かさない手はありません。
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