大手企業が実施するリストラの件数は増え続け、今は上場企業の50社以上、募集者数は合計で1万人を超えるほど増えています。負債額が1千万円を超える中小のコロナ関連倒産企業数も5百社弱、整理企業の370社に達しています。
現在多くの日本国民は、毎日発表される新型コロナウイルス感染者数にばかり関心が奪われています。新型コロナ感染と経済の大型不況とをごちゃごちゃにしてる人が多いですが、今は先行している感染症の医療問題だけではありません。
元々08年に世界を襲ったリーマンショックから12年で、10年周期で発生する世界不況がいつ到来しても不思議のない時期です。コロナ禍はあくまでもキッカケであって、大型不況の本番はこれから始まると思った方がよさそうです。
「今後、企業倒産や廃業が増えますと、新たに起業や新規事業を始めるチャンスですね?」 事業意欲の高い経営者の中には、市場から退場する企業が増えそうな今は、新たな事業を始めるタイミングと考える人がけっこういます。
ただ勘違いをしてはいけないのは、過去の不況とは違い今のところ、大半の企業が資金不足に悩んでいるわけではありまえん。リーマンショックや通貨危機の時は、銀行による貸し渋りが企業倒産の最大の原因でした。
今は全国の地銀までが、中小企業に対し無利子無担保で資金の貸し付けをする、「新型コロナウイルス感染症特別貸付」が実施されています。これまでのところ、過去の不況とは様変わりの不況のカタチです。
このような時、過去の不況の経験則を持ち出しても、同じような展開になる可能性はほとんどありません。「この先の未来がどうなるかは分からない」「現在とは違っていることだけははっきりしています」
そして、未来のカタチを予感させる予兆は、先進的会社や団体においては既に取り入れています。目を凝らし耳を澄まし、五感を全開にして早く気付くしかビジネス成功の糸口は見つけられません。
【ひと言】
日本の上場企業は、リーマンショックで資金繰りに苦労しましたから、世間の批判に耐えながら内部留保をひたすら増やしました。このようなみんなが同じ対策を講じた時は、資金繰りはあまり問題になりません。皆が同じ考えをしている時は、どんな問題もスルーしていく傾向があります。対策を講じることが大切なのは、この問題を減らすことができるからです。
人気ブログランキングへ