明治大学教授 齋藤孝さんの著書「思考中毒になる!」の中に、『常に「何を考えているか」を自覚する』という一節があります。自分の脳を客観的に見つめて、今自分は「何を考えているか」を自問自答する行為です。
これまで多くの事業に成功している人、失敗した人の話を伺ってきましたが、自前の事業を軌道に乗せることに成功した人に共通しているのは、頭の中で課題を考え続ける集中力がすごいことです。
多分、失敗する人が普段の何もしない時間をぼんやり過ごしているのに対し、成功する人はぼんやりしているようで頭の中は、課題に関し細部までをあれこれ考え続けていれる人です。
わたしの予感では、この考え続ける集中力のすごい人たちがビジネスだけでなく、スポーツの世界においても、音楽、芸能、研究の世界でも人並以上の集中力をもっている人たちの活躍する時代が到来しているように思います。
ただ勘違いしないで欲しいのは、起業であれば「資金不足だけど、どうしようか?」あれこれ悩んでいるレベルとは違います。正面上の悩みではなく、課題の細部に渡って頭がしっかり考え続けていることが大事です。
わたしには、自分の頭をコントロールする発想はこれまでありませんでした。集中することが大事であることは認識していましたが、四六時中考え続けるエネルギーの持続性までには気が回りませんでした。
よかったら、日ごろから自分の頭が「今何を考えているか」振り返ってみてください。小さなことにあれこれ悩んでいるよりは、自分が向かうべきビジネスと向き合うことを考えてみてください。
【ひと言】
よく「どうしようかあれこれ」と悩んでいる人が、自分は今考えていると思い込んでいる人がいます。頭の中で取り留めもなくあれこれ同じことを悩む行為は、考えているとは言わないようです。「あれこれ」を文字にしてみると、決して考えてはいないことが判るはず。考えるや思考は、もう少し崇高なことではないでしょうか。
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