起業を考える人にとって、現在働いている職種は近道にもなれば障害にもなります。よく知られているのは、リクルート、楽天、野村證券などを経由して起業する人はとても多くいます。
逆に、公務員やJR各社,電力会社などで仕事をしている人から、起業して成功する人はとても少ないです。これらの組織や会社は、顧客サービスに対する優先順位が低いため、現代のビジネスには不向きです。
起業に関しては、日ごろの業務を通じての気付きがビジネスヒントになることが多いですから、現在働いている職種には大きな意味はあります。起業成功者の中には、社内で管理部門から営業へ移動を希望して起業への道筋づくりをする人もいます。
職種と同様に大事なのは個人の性格です。20世紀と21世紀のわが国での起業の変化は、前世紀ではお金儲けを第一に考える人が大半でした。今世紀に入って、人に役立つことを第一に考えことが成功の条件になりました。
お金儲けも大事な要素ですが、あくまでも事業を継続するために資金が欠かせないからです。それよりも、お客さんが抱える問題を解決することを第一に考えないことには、ビジネスが成立しなくなってます。
コロナ禍を経験して、現在勤めている会社の経営が厳しくなっていることもあり、起業に対する関心も高くなっています。起業に関する出版物やネット記事においても、起業は誰にでもできる錯覚を起こさせる内容が多いです。
確かに、起業することは誰にでもできますが、そこで事業を軌道に乗せたり継続させることは別問題。資金も、時間も、人間関係にもかかわる大きな事業が起業です。
外的な現在の職種の内容を考えると同時に、自分な起業に向いた性格かどうか、これから変えることが可能かどうかをも考える必要があります。ご自身の一生に関わる課題ですから、慎重に考えるべきです。
【ひと言】
長いこと起業に成功するためのセオリーを考えている一人ですが、最近考えるのは成功のための環境は固定されているわけではなく、時代の外部環境によって変化することです。産業界で注目される経営者は、徐々に変化を続けていますが、起業家についても同じことがいえます。その中でどう生き延びていくか、面白い課題です。
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