菅首相の登場によって、デジタル化を推し進めようとする力がこれまでになく強くなりました。デジタル化によって、生産性向上をこれまで以上に強力に推し進めようとしています。
ただ小企業経営者と話していて、生産性向上と言っても何をどうするとよいのか、皆目見当がつかないという人が大半です。特にサービス業の経営者や起業してまだ日の浅い人にとって生産性向上は難題です。
生産性向上の一つが仕事のムダをなくすることが目的ならば、小企業であっても直ぐにできることがあります。事務所や作業場を整理することは、小企業にとって最初の生産性向上に関わる取組みということになります。
必要書類やホッチキスの針が見つからなくて、10分以上も探し回ったなんていう人は大勢います。仕事中にモノを探す行為は、間違いなく生産性を悪化させるムダな時間の代表的な行為です。
まず週に一度は事務所などを整理して、どこに何があるかをしっかり確認しておくこと。この発想は、日本の製造業を世界的レベルにまで引き上げた最初に思いついた手法です。
次に同じ整理するならば、机の引き出し、道具箱、PCの関連用品入れに入っている全てのモノを一度大きな箱に移し、そこの中から必要なモノと今後必要としないモノとを振り分けます。
元の場所に戻すのは使用頻度の高いモノだけ。捨てられないモノは、そのまま箱の中に置いておいて、次回の整理で使うか捨てるか、それともそのままにしておくかを決めることです。
常に、週一度は整理をする習慣を身に着けることと、使わないモノも目にしておくことで、後日家に買ってあるのに間違って同じモノを買う愚行を避け、ムダをなくすることができます。
家にあるモノの整理自体は生産性向上との関わりは小さいですが、生産性向上と思いながら習慣化することによって、徐々に生産性の内容が拡大し、生産性を考える習慣へとつなげることができます。
【ひと言】
人手のない小企業にとって、デジタル化は大きな助けになります。ただ、デジタル機器の購入費用とアプリの使用ノウハウとが必要になりますから、簡単に導入というわけにはいきません。わたしは、新たな手法の導入にあたって飽きずに習慣化できるかどうかを購入の判断基準にしています。機器を購入するにしても、持続的に使えるかどうかが、コスパを考える上で大きな役割を果たすような気がしています。
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