「時代が変わればライフスタイルが変わる。商品も変われば売り方も変わる コロナでゲームチェンジは起こっている」 この言葉、ユニクロ会長の柳井正さんのメッセージです。従来の消費行動に変わって、新たな消費がコロナ発生以降始まっています。
一番肌で感じる変化は、マスクの消費がこれまで経験したことのないくらい増えたことです。こんなに長時間マスクをし続けたことはなかったですし、こんなに路上にマスクが捨てられている光景を見たこともないです。
今春からマスクは日常生活に欠かせない日用品になりました。これほど長期に渡ってマスクをする生活が続くとは思いもしませんでした。春先のマスク不足の時、便乗して高く売りつけようと参入した業者は、大半が利益を上げることなく安物の在庫を多数抱えて撤退しています。
現在マスクを扱っている事業者は、ユニクロ始め小手先ではなく本格的にマスク市場に参入した業者ばかり。しかも大手企業だけではなく、小企業であっても腰を据え計画的に特色あるマスクを扱っている会社ばかりです。
マスクの需要はこれまで考えていた以上に長い期間続きそうですし、日本国内ばかりではなく海外に向け輸出市場でも広がっています。ゲームチェンジをキッカケにして、新たに事業を始めた人にも恩恵をもたらしています。
これはマスク、アルコール消毒液、テレワーク関連サービスばかりに限りません。室内用トレーニング用品。家庭用菜園の関連商品、手作りマスク用関連商品など、思いもしない分野にまでコロナ禍の影響によるビジネス機会は広がっています。
ビジネスにおけるゲームチェンジを経験できるチャンスはそうそうありません。過去のアジア発金融恐慌の時も、リーマンショックの時も、大型不況の被害者として逃げ惑う側にいた人が大半です。
ただ、大型不況とのとき、ゲームチェンジのときは、新たなビジネスを起業するタイミングのときでもあります。この貴重なタイミングに即起業とまではいかなくても、せめて何が起こるのか今後の参考に丁寧にウォッチングすることはできます。
【ひと言】
ピーター・ドラッカーによると、新しい時代の到来に際して新しいスタイルの会社は既によい業績を残して存在しています。21世紀になって一斉に代わるわけではなく、個々の経営者の力量によって生まれ変わっているはず。小企業であっても早くこの変化に気づいて、会社の持続可能性を高める努力を早くするべきです。
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