ビジネスを実行する場合には失敗がつきものです。特に初めて起業する人は常に失敗がついて回ると思った方がよいです。また新しい試みを始める場合にも失敗はよくします。そのため失敗を恐れるべきではありません。
ところが世代的に中高年の人は、失敗を極端に恐れる人が少なくありません。若い人は逆に失敗することを恐れません。生まれた時からネット環境に慣れている世代は、まず何事も動かしてみる傾向があります。
ネット時代の起業においては、この失敗経験が大きな意味をもっています。過っての起業のように、ビジネス勘の優れた人が能力を駆使して事業を軌道に乗せることが難しくなっています。
起業のためには最低限必要とされるビジネス要素が多く、しかも奥が深すぎて一人で全てをカバーすることが難しいためです。集客マーケティング、ネット環境、経理、リーダーシップなど、とても一人の人が全てに深く関わることなどムリです。
そのため起業を実行するにあたっては、複数の人の助けを借りることが必要になります。そんな時これまでの中高年のように、スタッフが失敗するたびに腹を立てていては、誰もスタッフが集まらなくなります。
また起業家が失敗と判断した行為行動が、実は従来とは違う新たな方法になることもあります。ノーベル賞受賞者が発表されるたびに聞かされる、失敗から生まれた偉大な発明と言われることがあります。
失敗を簡単に失敗と判断しないで、よく検証してみるとそちらの方が優れているなんてことがあります。大事なことは、失敗を受け入れることのできる企業文化を起業家が作れるかどうかで、起業の成否を分けるような気がします。
【ひと言】
今、古い20世紀型経営とデジタルと変化への対応を重視する21世紀型経営を調べています。失敗を取り込む経営は21世紀型の顕著な例です。モノ消費からコト消費へや、「見える化」、「エビデンス(根拠)重視」など、21世紀型から新たな発想が次第に公になっています。乞うご期待!!
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