40代、50代の知人たちと話していると、60歳以降の老後をどう生きようか悩んでいる人がとても多いです。仕事の内容、収入の金額、自分の健康、自身の能力など、話しているとキリがないほど不安が募っています。
自分も50代はとても悩みましたが、現在は世の中の変化が激しいだけにわたしのころのように、単純に起業するなんて言えない空気があるようです。10数年前と比べると、ITビジネスも含め起業する人はほとんど増えていない気がします。
これからの時代、過ってのように退職金と年金で何とか暮らせる環境でないことは確か。問題なのは、低金利がすっかり定着してしまって、この先も金利上昇は期待できないこと。国の借金も膨大な額になり、公的サービスはこの先減ることも確かです。
人手不足もますますひどくなり、下手をすると高齢になっても働かざるを得なくなりそうです。年金支給年齢も、近い将来は70歳まで引き上げられる公算が高いです。のんびり起業を目指すような空気が、日本社会からなくなる気がします。
そこで本題ですが、これまでのように起業やビジネスで成功することを目標には止めましょう。例え一時成功したとしても、これからの時代は次々に新たな商品、サービス、仕組みなど生まれますから、その先は再度問題に突き当たる必要に迫られます。
それよりは、何かしら問題解決のための方法探しを「成し遂げる」方が、息の長い取り組みが可能だからです。よく考えて欲しいのですが、日本の中高年にとって年金支給年齢の引き延ばしや少子高齢化が進むことは、中高年にとって老後のルールが変わるようなもの。
退職後にビジネスで成功したとしても、そこでストーリーが終わりではなく70代、80代の残りの人生が待っています。現在は、1度ビジネスで成功したとしても大きな利益が残るわけではなく、多くを税金で取られてあまり残りません。
そこから新たな取り組みをするよりは、もっと高いところに目標を設定して死ぬまで山を登り続ける精神で生きるしかないです。いつまでも走り続けている人は気持ちが若いですし、健康にもよい影響があるようです。
【ひと言】
これはビジネスに限らない話ですが、現在マスコミで取り上げられる有名人のアナリストやコンサルタントも、10年でほぼ8割以上が変わっています。人それぞれ旬と言われる時期がありますから、その時はちやほやされますが旬が終わってからが長いです。安易にちやほやされるのは考えものです。
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