現代は多くの会社が、新たな事業でビジネスチャンスを生む目的で、社員にイノベーションを起こすことを求めています。これまで収益源だった部署の売り上げが時代の変化で細る心配があるため、1つでも2つでも新たな収益候補を経営者は求めています。
どこの会社からもイノベーションやDX(デジタル・インフォメーション)の合唱が聞こえますが、なかなか新たな収益源を生んだ話は聞きません。イノベーションを起こす社内での効果的な仕組みを作ることができないようです。
まず、今はどこの会社も社内部署をきめ細かく細分化していますが、組織を細かくするとするほどイノベーションは生まれづらくなると思います。守備範囲を狭くしている人は、モノを考える発想の基盤が狭くなりますから、イノベーションを生むより改良する方に気をとられます。
世界的にノベーションを先導しているグーグル、マイクロソフト、アップルなど、現代の先駆的企業のほとんどはフラットな組織運営が一般的。できるだけ細分化した組織に陥らないように、マネージャーとチームメイトだけの区分けにしています。
またイノベーションの生まれやすい環境は、会議やブレーンストーミングよりも雑談機会の多い喫煙室や休憩室ともいわれています。自由に好きなことを話しやすいムダな場所で、部署の垣根を超えた人の集まりがイノベーションを起こすきっかけにつながりやすいようです。
結局、イノベーションに最も近い場所というと需要ある場所ということで、消費の現場にこそイノベーションの種があることになります。消費の分析をするよりは、現場で5感を最大限働かせ人と関係する人と話をすることが必要なようです。
そのためには経営者が指示することよりも、自分自身も現場を知ってすぐ行動できるように立って考える習慣から始めることです。今は、誰一人ビジネスに全能な人などおらず、行動で失敗を繰り返しながらイノベーションに近づくべきです。
【ひと言】
この考え方は、イノベーションを生むために最適とされているデザイン思考をアレンジしたものです。これから起業を考えている人も、小さなイノベーションを積み重ねながら他の会社とは違う独自のビジネスモデルを作り上げることが可能です。コロナ禍によって市場から退出する会社が増えますから、今から準備を始めることでコロナ後の備えることは可能です。
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