これからの日本社会に生きるには、歳をとって高齢になっても仕事を続けざるを得ない時代になってきそうです。当人の意思や希望には関係なしに、否応なく80歳、90歳と延び続ける寿命に対応することを迫られるからです。
現在会社勤めをしている人の多くは、漠然と70歳くらいまでは働くことをイメージしているようです。多分現実は、それよりも5年や10年は長く仕事をすることになるような気がします。
別に「何もしない」と決めてもいいのですが、何もしない老後の人生も決して若い時に想像しているほど楽ではないです。知人の中に、何もしない老後を選んだ人もいますが、多忙を極めた人が何もしないでイライラに堪えるのも辛いようです。
人間という生き物は海で泳ぎ続けるマグロと一緒で、泳ぎを止めることは寿命を縮めることにもなりかねません。誰もが、仕事の後の酒は美味しかったけど、何もしない一日の後での酒は義務で飲んでいるようなものとも言います。
50代後半から65歳以後の生き方を見ていますと ・引き続き同じ仕事で働く人 ・趣味の世界に生きようとする人 ・ボランティア活動に精を出す人 ・起業をする人 ・酒だけを楽しみに生きる人 ・恋愛に幸せを求める人など・・
いずれにしろ、40代を過ぎたらなら早くに人生後半の生き方を考えた方がよさそうです。特にこれからの時代は変化が激しく、「年金問題」「社会サービスの低下」「人手不足」など不確定な課題が目白押しの状態です。
会社勤めの時代に張り切り過ぎて燃え尽き症候群になったり、無理がたたって病気をするとその後の人生は悲惨です。以前の親世代の優雅な経験は参考になりませんから、自分自身で楽しく老後を切り開く覚悟が必要です。
【ひと言】
日本人にとって老後生活のモデルは、アメリカの高齢者の生活を思い浮かべる人が多くいます。日本とは違って経済に対する考え方がアメリカは地に足がついていますから、30年前に過去最高の株高なんてことはしません。そのアメリカでも長期金利をゼロ金利にしていますから株高の現在は大丈夫ですが、株安が始まると優雅な老後とはいかなくなりそうです。
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