コロナ感染の勢いが止まらず、この先の収束も見通しがまったく見えなくなっています。振り返ってみますと、現在政府が進めている対コロナの対応は、台風や地震など大規模災害での対応をそのままコロナ感染に当てはめただけ。
昨年初め、クルーズ船での感染から始まった新型コロナ感染対策では、高齢者の感染は重症化しやすく、37.5度以上の高温になっている人で、身体の変調をきたしている人は「保健所に連絡して検査をして」でした。
まもなく1年が経ちますが、20代、30代の若い人への感染も大幅に増え、ほとんどコロナ特有の症状が現れない人にも感染が確認されるようになりました。昨年暮れ以降は、ウィルスの変異がわが国でも確認されるようになっています。
多分、現在日本政府が進めているコロナ対策よりもウィルスの方が先を進んでいて、下手をすると今後どこかで爆発的な感染拡大の時期を迎える可能性もあるのではと恐れています。
最後の切り札と考えられているワクチン接種にしても、最も早く実施した英国や米国では、超低温での輸送や保管に苦労しています。米国など当初トランプ大統領が表明した計画よりも接種した実績は大幅に下回っています。
数千万人に対し2度の接種が必要なワクチンです。最初の医療関係者だけで1月以上かかるため、接種は1度と言い出しました。政府はあたかも、接種がはじまったら直ぐにも感染者が減るような話をしますが、全国民向け事業はそんな簡単な話ではありません。
第一日本政府は、経済の活性化とコロナ感染防止とを同時に実行できるような幻想を口にしてきましたが、実際に成功している国は世界中どこにもありません。今のところ、経済を無視して強引に感染防止した国だけがコロナ抑え込みには成功しています。
また初場所が始まった相撲協会にしても、部屋単位でのクラスターが発生したため協会全員のPCR検査を実行した上での初場所でした。最後は検査をするしかないのですから、最初に検査をしておいた方が心理的不安を和らげることができました。
ビジネスをする身としては、このコロナ感染がいつ頃収まるか予測することは一種の賭けです。冷たいようですが、23年まで長引くと考える人は、ここで短期勝負の慌てて起業を考えるより、一度白紙にしてこの先に改めて考えた方が賢明と思います。
【ひと言】
最近になって、感染症対策の基本は「検査、追跡、隔離」の言葉をよく聞くようになりました。当然専門家と言われる人たちは、このような防止策はよく知っていると思います。なぜ昨年の早い段階でこの基本を守らなかったのか、検査を抜かしてしまったのか、今更ながら残念です。コロナ感染の場合、最初の判断ミスが今も国民を苦しめています。
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